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嫉妬深かった昔の恋人

ものすごく嫉妬深い人と付き合っていたことがあります。
わたしは男子が8割を占める特殊な学校に通っていたので、友達というと自然と大部分が男の子になってしまいます。
同級生だった彼も、そんな友達のうちの一人でした。
彼としては、表面上は自分も自由にしているし、わたしにも自由にさせているつもりだったのかもしれません。
でも、わたしが自分の知らない男友達と話しているだけでも、わたしと二人になったあとでぐちぐち言うような人でした。
付き合い始めてすぐに彼の嫉妬深さには気づきましたが、はじめのうちはそんな彼の独占欲が嬉しいような気も もしました。
しかし、わたしが病気で一時学校を離れ、親元で療養することが決まった時も、彼はこう言ったのです。
「向こうで浮気なんかするなよ」と…。
病気の心配ではなくて浮気の心配をする彼に違和感を覚えましたが、そのときには「そんなことするわけないでしょ」、と軽く流して実家に戻りました。
その時にはかなりの遠距離になってしまいましたが、彼は休暇のたびに数日宿をとってまで会いに来てくれていました。
体は辛かったのですが、大好きな彼が会いに来てくれることが嬉しくて、そんな時は毎回朝早くから連れ立って出かけていました。
やがて病気もよくなって学校に戻った時のこと、温かく迎え入れてくれたかつての同級生たちと歓談していると、彼はいつも不機嫌そうにこちらを見ていました。
やはり彼の嫉妬深さは変わっていませんでした。
わたしの男友達との再会を警戒してか、復学からすぐに親を説得して同棲にまで持ち込まれてしまったのです。
家に帰ると途端に亭主関白になる彼に、毎日食事を用意しながら自分も勉強をしなければいけないという生活は大変でした。
それでもなんとかなっていたのは、やはり好きだったからなのでしょうね。
彼と別れてからの自由を味わっている今となっては信じられませんが、拘束されることが愛情だと感じていたのかもしれません。